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IC Microsystems

IC Microsystems

IC Microsystems Sdn Bhd(ICmic)はマレーシアのサイバージャヤに本社を置くファブレスIC(集積回路)設計会社です。当グループは2001年に半導体業界の経験豊富な専門家であるAbdul Rashid Munirによって設立されました。当グループに最初に投資したのは、カリフォルニア州サンタクララに本社のある電子設計自動化(EDA)企業のSilvaco Internationalの子会社のSilvaco Data Systemsでした。ICmicはマルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)の企業であり、MESDAQへの上場を承認されています。

基本的にICmicは「開発」段階を通り越し、潜在的な「成長」を加速する計画を作成しています。当社の強みは、技術(と知的財産)を所有していること、第三者の技術を使用しておらず、そのためロイヤリティーの支払いが不要である点にあります。

当社のコア・コンピテンシーは、ICの設計、デバイスのモデリング、シミュレーション、レイアウトおよび検査分野にあります。ICの設計は、マレーシア政府が推進する知識集約型の活動と大きく関連しています。これらの活動が、世界の半導体業界におけるマレーシアの地位を高めることは間違いありません。半導体マスク製造、ファウンドリおよびパッケージングなどその他の業務は、それらのサービスを専門とする多くの国際的ベンダーに外注しています。ただし、外注先には、要件を満す最良のベンダーのみを選定しています。

現在の製品ポートフォリオは、以下を含む82種類のデバイスで構成されています。

ミックスド・シグナルIC(デジタル・アナログ・コンバータIC(DAC)形式で)、無線周波数(RF)IC、固定電話用IC、シリアルEEPROM IC 当社の実力を示すように、ICmicはシリアルEEPROM以外のすべての製品について、コンセプト化、設計および開発を自社で行っています。この段階に達するまで、ICmicはR&DにRM1,400万近い資金を投資しています。

ICmicは最近、Telekom Malaysia Berhad(TM)から発信者ID表示電話RM1,380万相当の供給に関する2年契約を受注するという大きな成果をあげました。この電話機は、ICmicのシングルフォンICをコア・コンポーネントとして使用して設計されています。これは国産ICを使用した最初の電話機であり、ICmicの能力が認められている証拠です。またこのICは、ある米国企業が米国市場向けに設計したアラーム・セキュリティ・システムにも使用されており、ICmicが自社のICを搭載可能な他の電気通信関連の製品に進出する足がかりになると思われます。これこそが技術を「所有」していることの強みです。

「マレーシア企業である当社は、この国で、知識主導型で付加価値の高い活動を更に推進・強化するきっかけになりたいと願っています」IC Microsystems Sdn Bhdの最高経営責任者(CEO)であるAbdul Rashid Munirは言います。「ICmicの強みと成功のカギは、幅広い経験と専門知識を持つ高スキル人材にあります。またICmicは地元の大学新卒者を採用し、IC設計分野で経験豊富な当社の人材が研修を行っています」。

ICの設計は世界的に非常に競争が激しい事業です。知識主導型の活動に大きく依存し、幅広い研究開発(R&D)が必要です。ICの設計は半導体バリューチェーンの中で最も付加価値の高い要素であり、そのため非常に高度な技術水準が求められます。よって、バリューチェーンのすべての活動、つまりICの設計、ウェーハ製造、組立・検査および技術マーケティングを自国で行えば、マレーシアが高付加価値の半導体製造国になる道が開けることは間違いありません。

他社との連携に関して言えば、ICmicは世界の大半の大手ウェハ・ファウンドリや組立・検査受託メーカーとの「経営上の」つながりがあります。さらに、ICmicの世界各地の顧客にはCelestica、Rockwell Automation、Litton Elecronics(中国)、LGなどが含まれます。加えて、当社はAVNET Logistics(米国)やRetronic GmbH(ドイツ)を含む幅広い販売会社を代理店としています。

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